on dyslexia

ディスレクシア
(読字障害、読み書き障害、失読症、難読症、学習障害、読み書きのLD)について、調べて分かったこと/実践したこと/英語から訳した文章をアップしています。

ディスレクシアとは:
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知能は普通だが、読み書きが苦手(誤字が多い、読み書きが遅い、読み間違いが多い)。
-勉強しているにもかかわらず、読み書きがなかなかできない状態を指す。知的障害ではなく、普通~ギフテッドのあらゆるIQにみられる。
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独創的で、​​対人能力が高い。
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全体像の把握、物事の関係性・ストーリーの把握、空間把握、ifを考えるシミュレーション能力
に長ける。
- ​音と文字の脳内での結びつきが弱いことから起こるらしい
- ​読み書きの困難は、日本語より英語に出やすい。その理由は、英語のほうが日本語よりも"音の粒"が小さいから​
- ​細​​​​かい聞き間違いがみられるが、音声情報の処理能力は高い
- エピソード記憶が得意。固有名詞などの細かい丸暗記は苦手
- 適切に対処すれば、読みの問題は表面上は克服される
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​ ​
10人に1人程度いるというのが通説
​。
- 家族性であり、遺伝による​。ただしディスレクシアの表れ方は個人差が大きい



当ブログは、ディスレクシアはこれからの社会に不可欠な才能である、でも日々の学習では普通と違うアプローチが必要--という立場です。


2016-03-28

「もじこ塾からのお知らせ」のページを作りました。

もじこ塾関連イベントを告知するページを、試しに分けてみました。

パソコンからご覧の方は、左に「もじこ塾からのお知らせ」というリンクが表示されていますので、そちらをクリックしてお進み下さい。

スマホからご覧の方は、こちらをご覧下さい→
(スマホからご覧の方のために、もう少しわかりやすいリンクを作る予定です)
タイトルの下、「ホーム」をクリックすると、「もじこ塾からのお知らせ」へのリンクが表示されますので、そちらをクリックしてお進み下さい。

2016-03-24

ディスレクシアというよりアーレンシンドロームだと分かった方のお話

もじこ塾春期講習、絶賛開講中です。

こんなに教えていて楽しい授業があっていいかしら…
というくらい、ディスレクシア(個別)英語指導は楽しい!!
生徒にとっても楽しいことを、祈るばかりです。
つくづく、LDというのはlearning difference(学び方の違い)だと感じています。

確かに、答案の点数や字は、控えめに言ってよれよれですし
(↑みなさん、テストの答案を持って来て下さっています)
学校という現実の中では、いいとこなしなのかもしれませんが。
でも、ほとんどの子が自分だけの"好きなこと"
…陸上、新たな創作ジャンルでの表現活動、車、プログラミング、料理、演劇…
を持っていて、それに対する斬新なアプローチは聞いてみると本当に面白く、
一度それを聞いてしまうと、前置詞がどうだ、スペルミスがどうだなんて、
実にちっちゃいことに見えます(苦笑)

気を取り直して、"好きなこと"の存在が前提で改めて英語の教材を前にすると、
お互い、「つらいけど頑張ろう」という気になり、
そうすると生徒の中から隠れていた何か(一番近い言葉で言うと「意欲」)が出てきます。
どば~っと出る子、じわじわ出る子、ちらっと出す子、いろいろですが。
その何かを感じながら、この英語というつらい山登りを伴走するのが最高に楽しい!!

「答案とはディスレクシアにとって、実力をまったく発揮できないフィールド。
だがこれからの時代、他のフィールドはたくさんある」
「そもそも人間の能力は本当に多彩で面白いのに、
5教科という分類はそのほとんどをすくいとれていない。
そのことを切実に表しているのがディスレクシアな生徒達」
という見え方もしてきます。。

☆  ☆  ☆

受講が終了した生徒のお母様から、ご連絡を頂きました。
ディスレクシアと思っていたお子さんが、実はアーレンだったという話です。
どなたかの役に立てればという思いから、書いて頂きました。ありがとうございますm(_ _)m

アーレンについての過去記事はこちら:

ブルーライトをカットするメガネがディスレクシアに効果あり?


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先日は春期講習お世話になりました。親子共々貴重な一日となりました。おそらくこの日が子の転機となるのでは、そう思えるほどです。

講習開始後ほんの20分話をしただけで「この子はアーレンではないか」 と指摘され、講習終了後紹介されたメガネ屋さんに直行。検査の結果斜視と軽い近視乱視があるものの、斜視はトレーニングにより十分改善可能とのこと。方法も教えて頂きました。それと、20色ほどのサンプルの中から見えやすい色を見つけ、それで本を見ると驚くほどはっきりと見えるのだそう。まさにもじこ先生の見立て通り、アーレンシンドロームでした!

お店の方に「なぜディスレクシアと思っていたのか」と尋ねられ、WISK-IVの検査で処理速度が他と比べて20以上離れていたためにそう判断されたのだろうと答えると、アーレン用のメガネをかけてもう一度検査すれば、全く異なる結果が出る可能性が高いと言われ、驚きでしばらく声も出ないほどでした。

振り返れば

・外出する時はつばのある帽子を目深にかぶっていた(自分に自信が持てないからかなと思っていました)
・部屋はいつもカーテンをかけている
・学校から帰るとすぐに寝る(一日中本とノートと黒板見ているわけですから疲れますね)
・字の多いワークをやるとすぐに疲れて寝る

等々日光の光線や紙の照りが眩しくて起きていた行動だったんだなとやっと分かりました。

メガネは2週間後に届く予定ですが、メガネをかけてみてどう生活が変わるのか非常に楽しみであります

メガネ屋さん曰く、実はアーレンだったという人が多いこと、日本はおろか世界中でも未だ研究段階で解明されないことは多いがけっこう存在し、海外からもメガネを求めてやって来る方もいるのだということ等、教えて頂きました。

もじこ塾に行ったからこそ見えてきた、子が本当に困っていたこと、そこにやっと辿り着きました。もじこ先生には、感謝を通り越して余りあるものがあります。
この場をお借りして御礼申し上げると共に、これは話さずにはいられないと思い、投稿した次第です。皆様のお役に立てれば幸いです。 

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ほんとによかったです~~。
開口一番、「ブルーライトカットのメガネのことを教えて下さり、ありがとうございました。お陰様でよく見えるようになりました」から始まった方でした。

忘れないうちに、わたくしが感じた「この子は普通のディスレクシアとはちょっと違うのではないか?」な要素を書いておきます:

・部屋の蛍光灯を指して「まぶしい」
・「簡単な漢字よりも、込み入った漢字のほうが覚えにくい」
(「機」の最後のテンが見えないと怒っていました。
個人的には、いわゆる普通の?ディスレクシアだと、単純かつ左右非対称の漢字のほうが混乱するような気がします[味、世など])
・「字を見て音が思い出せない」「字を見てつい別の音が出てしまう」という読み方ではなく、「字をじっと見ているとつらい」という読み方をしている
・英語のブレンディングにまったく困難を感じていない。
・日本語を15行ほど読んだら、両方の目頭を押して目の疲れをとっている
・ブレインジムのレイジーエイト(∞の字を空書きしながら目で追う)をすると、追いきれない(目の筋肉が固まっているらしい)
・「幼稚園の頃から、太陽がまぶしくて外遊びが嫌いだった。幼稚園の集合写真を見て『みんな、どうして目をこんなに開けられるのか?』と思った。その後もずっと外遊びはまぶしいから嫌いだった。」

2016-03-18

もじこ塾の指導方針

いろんなことをお待たせしている皆様、申し訳ありません。

もじこ塾の開講が数日後に迫っています。
その前に「もじこ塾の指導方針」を述べておきたいと思ってきました。

ところで、さる日曜日、村上加代子先生にお声がけ頂き、
「読み書き困難を抱える中・高・浪人生の英語指導で気付いたこと」
と題してお話させていただきました。
身分不相応な場であることは重々承知でしたが、
生徒が私の背中を押している!!と自らを叱咤激励して前へ。
終わってみれば、出来はともかく、この時期に話しておいて本当によかったです。

このときの発表内容が「もじこ塾の指導方針」と言えるものなので、
少々粗いですが、その時のパワポから抜粋して少し手を加え
取り急ぎの「指導方針」といたします。読みにくくて申し訳ありません。

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もじこ塾が考えるに・・・

◆ディスレクシアの大学受験生が苦労すること
行動面に問題がないことを前提に
1.単語が覚えられない(特に抽象的なもの、形容詞・副詞)
2.前置詞など、小さな単語を間違える
3.スペルミスが多い
4.小さな読み間違いからくる大幅減点
5.論理が飛躍している
6.時間内に解き終わらない
7.字がきたない
8.調子の波が人一倍大きい

以上を踏まえ、
もじこ塾はディスレクシア英語指導において以下を重視します・・・

0. モチベーションに働きかけること。 全体像・将来像を常に意識した言葉がけ
→ディスレクシアはモチベーションがとにかく重要な人種。
「なぜ英語を勉強するのか?
「これが読めるようになったらどんな自分になれるか?
を何かと意識させる。

そこから逆算すれば、
ある時期には誤字をさらっと流すなど、
省いてよい指導とおさえるべき指導が見えてくる。

ほめることも非常に大事。ほめることで頑張れるスパイラルに入る。
このスパイラルの第一歩は、教師のポジティブな働きかけから始まる。


1.多感覚式であること
→年齢が上がるほど、英語学習は受身的になりがちですが、
ディスレクシアにとっては、多感覚は最後まで、とても重要。
新しい学習事項は「聞く」→「言う」→「読む」→「書く」の順で。


2.「大」から「小」へ常に俯瞰させることを意識する
→ディスレクシアは、次のステップに進んだときに、前の内容が腑に落ちる人種。
「ある程度できたら、どんどん次に進む」が良い。

また、字より語、語より文、文より文章がありがたい。
なので、フォニックスもスピーディーに一周するのがよさそう。


3.主体的な演習を中心に
→「自分が主体的に参加している」という実感が必要。
×ただ聞くだけの講義
×全体像を示さないまま丸暗記をさせる
×書く宿題を課し、真っ赤にして返す
×「いいから黙ってやれ」
◎解く様子を目の前で確認する
11で議論してから書かせる
※もじこ塾では、特に高校生とは、議論を重視します。 


4.すべてのルールを明示すること(でも抽象的になりすぎず)
→1つは、フォニックスが有効だということ。
英語の文字をどう読むかを明示することが、ディスレクシアには不可欠。

→もう一つは、「構文」をしっかり教えるということ。
伊藤和夫を頂点する予備校の英語教育が、得意としてきたことです。

ディスレクシアは、文法・構文の知識を使って単語や音韻の意味を思い出すので
構文・文法知識をしっかりさせることが重要。
それに、文法は単語と比べて、ディスレクシアには覚えやすい。

#これが中1から有効なのだと分かったのが、
#もじこ塾の開講に踏み切った直接のきっかけです。


5.教える側が、英語の体系(文法、歴史)を意識する
◎例外の存在にさらっと触れることで、体系を意識させる
◎意味が通る程度の間違いは許容して、先に進む
◎英語の歴史的知識
(ギリシャ・ラテン語由来の綴り、大母音推移、接尾辞・接頭辞の意味)
早い時期からトリビア的に教える
◎論理展開、テンプレートとなる表現を教える


6.正しい音韻認識は最後にできればOKとする。リズムを重視する
→中1であってもそう。さりげなく直して先に進む。
(ただし、この部分の正確さが、正しいスペリングに直接影響する)
→ディスレクシアは音韻の障害であり、英語の音に関するそれ以外の単位は大丈夫。


7.エピソード記憶を活用する
→物語、ごろあわせなど。
可能なら、雑談もうまく使って単語暗記などにつなげる。  


8.読字ができれば読解はたやすい
→「bdが区別できない子に、もっと難しいことができるはずがない」
と思ってはいけない。
読字を強化する場面と、読解力をほめる場面の両方を入れる。


9. 地道な反復あるのみ
→反復練習には、教師が必要なだけ付き合う。
音読にしても書くにしても、教師が横で見ているくらいが効果的。


10.音声をできる限り活用する
→付属音声があれば必ず使う。
暗記は、スマホに録音した自分の音読を反復再生する、など。


11.逐語訳を要求しすぎない
→大学受験までは、英単語/英文の映像が浮かんでいるようならOKとする。
正確すぎる和訳を要求しない。


12.安心して間違えられる授業に
→特性へのさりげない言及と共感
(その際、ディスレクシアという言葉は特に使わない)
笑いのある授業に。


13.学習方略を自分で言語化させる
→「自分の学習方法を自分で見つける」感覚が大事。


14. 通常とは異なる成長曲線を描く
→調子の波が激しい一方、急にものすごくできるようになることも。
教師が待つ度量が大切。

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もじこ塾春期講習は、キャンセルは出ず、数日後にスタートします。
お申し込み下さった方には、お目にかかれるのを楽しみにしています。

受付終了後にお問い合わせ下さった方々、今回は申し訳ありません。
今後のことは未定です。
決まり次第(4月以降)、ここで発表しますので、またのぞきにいらして下さい。

13日の発表の場についても報告したいし、告知したいことも…
近日中に書きます!