on dyslexia

ディスレクシア
(読字障害、読み書き障害、失読症、難読症、学習障害、読み書きのLD)について、調べて分かったこと/実践したこと/英語から訳した文章をアップしています。

ディスレクシアとは:
-
​​
知能は普通だが、読み書きが苦手(誤字が多い、読み書きが遅い、読み間違いが多い)。
-勉強しているにもかかわらず、読み書きがなかなかできない状態を指す。知的障害ではなく、普通~ギフテッドのあらゆるIQにみられる。
-
​​
独創的で、​​対人能力が高い。
​​
全体像の把握、物事の関係性・ストーリーの把握、空間把握、ifを考えるシミュレーション能力
に長ける。
- ​音と文字の脳内での結びつきが弱いことから起こるらしい
- ​読み書きの困難は、日本語より英語に出やすい。その理由は、英語のほうが日本語よりも"音の粒"が小さいから​
- ​細​​​​かい聞き間違いがみられるが、音声情報の処理能力は高い
- エピソード記憶が得意。固有名詞などの細かい丸暗記は苦手
- 適切に対処すれば、読みの問題は表面上は克服される
-
​ ​
10人に1人程度いるというのが通説
​。
- 家族性であり、遺伝による​。ただしディスレクシアの表れ方は個人差が大きい



当ブログは、ディスレクシアはこれからの社会に不可欠な才能である、でも日々の学習では普通と違うアプローチが必要--という立場です。


2014-10-31

1年生と6年生の時の五十音

小1の時に50音を書いたものが出てきました。



たぶん、1年の1学期か2学期ではないかと思います。

一緒に計算も出てきました。







「み」が難しそう。。
この頃は「まあこんなものだろう」と思っていたのでした。



ところで、さっき(6年)50音を書いてもらいました。

「あいうえおを最後まで書いて」と言うと、
「あいうえお」だけ書いてすましてるので「"ん"まで書いてよ」と言うと、
「え~!後のほう分かんないよ」ですと。。

ついでにカタカナも書いてもらいました。
ヌ、ホ、ラ、ル、レは思い出せず。
どれも、漢字にも多用されてる「部品」ですけど・・・・



ちなみに読むほうは、カタカナはちょっと苦しいけど逐字読みはできて、
ひらがなはほぼ問題なく読めるようになりました。

こんな感じなので、
いま「ひらがな・カタカナが入らない」とお悩みの小1のディスレクシア児も、
まあまあ出来たら先に進んでよいと思います!

「ひらがな・カタカナが完璧に出来てから漢字に進もう」だと、
永遠に先に行けないかと。

それに、難しい(と一般に思われる)ものを意外と簡単にクリアし、
易しい(と一般に思う)ものに手こずるのがディスレクシアです。


毎日こつこつ読み書きの練習を続けていれば、
周りの子よりは遅いし汚いですが、それなりに書けるようになります!


2014-10-29

大人ディスレクシアに英語を教える(2)構文、視写、音読、そして「いちごのショートケーキ」が効果あり


契約社員で社内翻訳者のKさん。
会社で怒られるのでなんとかしたいと、翻訳学校に来ました。
そこでの、訳抜けの多さと優れた大局観のギャップから、
「もしかして、それはディスレクシアでは・・・?」と指摘させて頂きました。

Kさんは翻訳クラス修了後、構文をとる授業を12回受講されました。
「なんとなく読んでいたのが減った。普段の読み方も変わってきている」
とのことでした。
構文強化が大事なのはディスレクシアに限った話ではないのですが、
お役に立てて良かったです。

最終回に、「視写を試してみて頂けますか?」と話して別れました。


2週間後、1対1でセッションを行いました。

開口一番、「視写、いいですね!」と、ノートを見せて下さいました:



【視写】
・帰宅後、1日15分。
・最初は構文の授業の教材。その後はJapan Timesから興味のある記事を使用。

・最初はあまり書けなかったし、時間が気になった。
・しかし、書きながらのほうが分かることに気がついた。
・書いていて楽しい。2週間たつと、書ける量も増えたし、誤字も減った。
・帰宅後これをしないと気持ち悪いほど。

「こんな単純な方法で変化を実感できるなんて!」
と喜んでおいででした。
ディスレクシアにこそ、視写は効くのですね。
非常に地道ですが、じわじわと根底から効くようです。


【音読】
視写した記事を音読したものを、スマホに録音してもらいました。
5分が目安です。

これについては、Kさんと
「単に自分が読むだけよりも、
手本となる音源を真似して言ったものを、録音したほうが効果的かも?
という結論になりました。

サイトラ(英語を見て、日本語の訳を言ってもらう)も試してもらいました。
これは非常に脳を使うようで、かなり苦戦していました。
実はコスモ君(浪人生)とはもっぱらサイトラなのですが。個人差があるようです。

音読は、基本的には順調でしたが、
quarantine、Cleveland、launchが読めませんでした。
この間違い方にぴんと来て、
ジョリーフォニックスの基本42の音=文字対応とsilent eを教えました。


【ジョリーフォニックス】
実は、Kさんのセッションの目的のひとつには、
「フォニックスは、大人ディスレクシアにとって、ミッシングリンクなのかも?」
という仮説を試すことがありました。
大人ディスレクシアにフォニックスを教えれば、読むのが楽になるかも、、
と考えたのです。

Kさんは、ジョリーのルールを
「面白いですね!」とメモを取りながら聞いてくれました。
しかしそれは、大人だし、優しい人だからかも。。。
私の力不足もあり、その場では劇的な効果はありませんでした。
この件については、私がジョリーをマスターして、リベンジしたいです。


☆  ☆  ☆

翌週、2回目のセッションを行いました。
これは大変面白い時間に。まず互いの家族の変人自慢(?!)
ディスレクシアの家系はやっぱり変わり者が多いようで…
(祖父母世代は、凹凸があっても社会になじんでいるのはなぜでしょう?
いまの子供世代は本当に苦労しているのに)

それがひとしきり落ち着いたら、視写の効果について話して下さいました:

【視写】
視写を3週間、毎日15分続けた感想:
書きながら読むことで、意味が分かるようになった。
書いてあることのイメージが湧く部分が増えてきた。

これは大変良い、根底的な変化だと思います!

ディスレクシアはビジュアル思考型」という主張が本当なら、
何かを理解するときというのは、必ず脳内でイメージしているはず。
つまり、視写によって、文章をイメージ化する力が高まったということです。


【音読】
視写したものを、音読しているそうです。
自分の音読を録音して聞くのは、効果ありだと思います。
最初は慣れませんでしたが、だんだん抜けに気付くようになりました

と指摘された上で、

今は、通訳訓練を応用した英語力強化クラスの教材を使っている
と教えてくれました。
このクラスが、大人ディスレクシアの英語力強化にもってこいなのです!

そのクラスでは、リプロダクション(英語の音声を聞いてから、同じ英語を言う)などを行っているそうです。
復習用として、英文スクリプト、ネイティブによる読み上げ音源、
リプロダクション時の自分の音声を録音したものをもらえるそうです。
まさにディスレクシア用英語音読に最適な布陣!


音源なしで音読してもらったところ、
出だしを中心に、ときどき抜けがありました。
(ディスレクシアの高校生にも、よく見られる傾向です。)

復習用セットを使って音読すれば、
こうした抜けを減らす訓練になるはずでは・・・と期待されます。


【黙読】
黙読もして頂きました。

*フォント
その前に…
よく言われることですが、多くのディスレクシアにとって
フォントによる見えやすさの差はかなり大きいようです。
KさんはSerif font(←こういう、文字の端に飾りがついているフォント)は
全体的にぼわっと白く見えるので読みにくい」のだそうです。

ディスレクシアに人気なのはComic Sans Serifというフォントです。
Kさんも「このフォントが一番見やすい。単語がかたまりになって見える
とのことでした。
(当ブログの題字に使っているフォントが、これに近いです)。

「字が大きいほうが見やすいし、
背景が緑のほうが見やすいとも分かったので
会社では最近はそうしています」とのことでした。


1行ずつ、指をあてて読む。
このフォントがComic Sans Serifです

*全体像の知識
読んで頂く前に、この文章の背景と用途を伝えるとともに、
「こんな感じのことが書いてあるはずなので、その情報を教えて下さい」
という指示を出しました。
こういう、その文章の全体像にまつわる情報があったり、
読む目的をはっきりさせたりすると、
ディスレクシア的にはだいぶ気が楽になるようです。

ただ、Kさんは傍で見ていると拾い読みをしていて、
文意をイメージできている感じはありませんでした。
途中から指をあてて読んで頂きましたが、
そうしないと、行ったり来たりがかなり激しいです。

*いちごのショートケーキ
そこでピンときて、「いちごのショートケーキ」を試してみました。
本日最も劇的な効果があったのはこれでした!

これは、
「ディスレクシアは視点がさまよってしまうのが原因なので、
視点を固定できるようになれば読めるはず
というDavis式の教えにのっとった、視点固定法です。

いちごのショートケーキ終了後、同じ文章を見ると、「おおっ」という表情で、
「私はこれまで、目だけ動いて上滑りになることが多かったんです。
だから、すごく速く読み終わってしまうんです。
ここに視点を固定すると、まわりが気にならなくなりました(!?)
1文ずつ見えます。これならしっかり読めます」

文章の上を視線が上滑りになってしまう人には
お勧めです!


☆  ☆  ☆

Kさんとは、2月に再会を約束しました。
それまでの間、視写とリテンションを毎日続けてもらい、
その効果を報告してもらうことになりました。

読めば読むほど脳は変わる。たとえディスレクシアでも
という記事を春に訳しましたが、
これは大人ディスレクシアでも言えることのようです。
地道に読み書きの訓練を続ければ、
大人ディスレクシアの英語の読み能力も必ずアップする。
そう信じます!!




Kさんとのやりとりで一番印象的だったのは、
適性が分かって楽になりました。
母と『気付いてもらってよかったね』と言い合いました。
もうムリに翻訳者は目指しません(笑)」
という発言です。

大人は、苦手なことは人にありがたく頼って、
その分得意なことで世の中に貢献したいですよね・・・。


そして、「毎日視写を続けます!」と言う様子からは、
訳抜けが手抜きに見えた数カ月前(その節は大変失礼しました)
からは想像できないほどの、生産的で前向きな様子が伺えて、
大変うれしかったです!



2014-10-27

オーストラリアのディスレクシア児のお母さんへ

オーストラリア在住の「大和の母」さんからコメントを頂きました→こちら
返信にリンクをたくさん貼ったので、こちらに載せることにいたします。
のコメント欄は特に読みごたえのある体験談が集まっています!
皆様ありがとうございます。)

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
はじめまして。オーストラリア在住で、7歳の男の子の母です。6歳の時ディスレキシックと診断されたのですが、読み書きがだめなので学校ではreadingの時間にサポートを受け、speech pathologyに二週間に一回通っています。単語を覚えるというか読む為にこちらではphonicsで学習しています。特にsynthetic phonicsというやり方でやっています。ディスレキシックで無くてもこのやり方でreadingの勉強をするのですが、果たしてディスレキシックにこのやり方が一番なのかはわかりません。
シンセティック・フォニックス
それはまさに当ブログでも推しているジョリーフォニックスのことですね
(ジョリー以外にもシンセティックの流派はあるのかもしれませんが。。)

ジョリーの創設者、Chris Jollyさんに直接質問した時、
「『ディスレクシアの子にはシンセティック・フォニックスこそが有効』が現在主流の考え方なのは知っていましたか?」と言われました。
ですから、そこは安心して乗っかっていってよいと思います!

オーストラリアでもsynthetic phonicsが導入されつつあることは、
ジョリーフォニックスの人たちを通じて聞いてました(→)が、
本当なんですね!ちょっと感動しました。

アデレードの小学校でジョリーフォニックスを導入したら、
ディスレクシア指導にめざましい効果があがった
という動画を紹介したこともあります。
初めて見たとき、5:10過ぎで涙が出ました(T T)



うちでも、進度は本当にゆっくりですが、
ジョリーフォニックスの効果は実感してます
(小3のときにローマ字がまったく入らなかったので)。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
単語も似たような音の単語を聴き分けて正しい単語を選ぶ練習をしたりします。(hat hut, track truck) 聴き分けはネイティブなので勿論日本人の私より出来ますが、単語となると絵を見ながら答えます。
→おお~、これはphonetic awareness(音韻認識)をのばしているのですね。

日本語ネイティブ11歳のうちの子も、絵と字が書いてあったら、
間違いなく絵にしか目がいかないと思います。
それがディスレクシアというものです。。
それでも、訓練をし続ければ、年齢とともにそれなりに字も読めるようになると感じています。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
日本の様に単語を暗記して覚えるのはどうだろうか?とスピーチテラピストに聞くと、まだ七歳だから大丈夫、この方法で完璧とは言わなくても、本が読める様になると言われました。確かに息子は単語を音で発音して読むようになりました。でも書くとなるとスペルがスムースにまだ出てきません。暗号の様なスペルです。やはり読める事と書ける事は別物なのでしょうね。
→いずれは、暗記でも単語を覚えることになるはずです。
フォニックスのルールにあてはまらない単語はたくさんありますし、
(ジョリーフォニックスだと、そのような単語をtricky wordsと呼んでいます)

ジョリー以外に目を転じれば、英単語丸暗記メソッドはあります
(たぶんwhole word approachというのはそういう考え方のはず)
でもそのスピーチセラピストさんは、その方法を採用せず、
あくまでシンセティック・フォニックスに沿ったステップアップを考えているのですね。
すべてを丸暗記せず、自力で未知の単語を読めるようにするための配慮だと思います。
これもちょっと感動してます・・・!

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

息子は日本語が第二言語なので週一で補習校に通っていますが日本語を教えるのに四苦八苦しています。今だに平仮名を全部覚えていません。これから難しくなる漢字、九九をどう教えようかと悩んでいます。
→1)英語圏在住、2)日本語特有の習得の難しさ、
そして3)ディスレクシア特有の苦労と、
三重の苦労を抱えていらっしゃるのですね。。

1)英語圏で週1補習校だけだと、ディスレクシアでなくても、漢字を身に着けるのは大変だと思います。英語のパワーが圧倒的ですので・・・。

2)言うまでもなく、日本語の字を覚えるのは大変です。

3)7歳でディスレクシアなら、日本在住でも平仮名を全部覚えていないケースもあると思います。

道村式漢字カードは強力にお勧めです!→こちら
毎日5分などで手軽に出来るので、補習校を補えると思います。
道村先生ならきっと海外発送もしてくれるはず。

その前に、カタカナを入れる必要があります。
それについては、こちらに一度書きました→


私(←算数超苦手、9歳までアメリカンスクール)にとって、
九九は「you're a genius at math!(もじこは算数の天才だね!)」
と誤解されるくらい、絶大な効果がありました(笑)
九九は9の段までしかなく、11と12の段がない分を差し引いても、
周囲の九九のない国の子達よりも計算が速く確実になる効果がありました。

そういえば、うちの子はそろばん教室での週1回の九九暗誦テストと、
そのためにバランスボールに乗ってびよんびよんしながら九九を覚えました。
バランスボールでびよんびよんは体性感覚と関係があるらしく、
一部のディスレクシアの子に効くようです。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

日本ではあんまり知られてないdyslexicについて、日本語を教える際にどうしようかとネットで調べているうちにこちらのブログにたどり着きました。とても興味深く読ませて頂いています。この様な色んな体験談や情報が息子を理解するのにとても役に立ちます。ありがとうございます。
こちらこそ、オーストラリアの人とご縁を頂けてありがたい限りです!

「6歳でディスレクシアの診断を受けて、学校でサポートを受けるのが当然の権利として確立されている雰囲気が伺え、本当にうらやましく思います。

日本では「ディスレクシア」という言葉はまったく浸透しておらず、
「学習障害の一種で」と言うと知的障害やコミュニケーション障害を想像されてしまい、説明に窮するのが現状ですので…。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします!

2014-10-22

大人ディスレクシアに英語を教える(1)大人ディスレクシアも「やる気がないように見える」

このような話題で書く日が来ようとは・・・・!!

申し遅れましたがわたくし、10年以上、大人にも英語を教えています。
東京の某通訳翻訳スクールで、翻訳を教えています。

通訳や翻訳者になるためのスクールに来るような人は、
良くも悪くも英語の勉強が大好きです。
(後に書くように、最近はそういう人ばかりでもなくなってきましたが。)

こういう雰囲気からは、あまりディスレクシア的な感じがしません。
だから私はディスレクシア・ジャーニーに出る(?!)と決めたとき、
「このスクールはディスレクシアとは最も縁遠いところだから、
大人に英語を教える仕事は卒業しよう」
と一度は思ったのでした。

ところが!!翻訳学校にも来るのです!大人ディスレクシアが!

正確には、自分をディスレクシアと知らずに翻訳を学ぼうとして、
他の方と比べて非常に苦労する大人が!!


そんな方のご協力を頂き、このたび
「大人ディスレクシアの英語力底上げ」企画を始めました。
今後は、大人ディスレクシアが英語の読み書きを強化する方法も、模索していきます!

今回は、その人をディスレクシアだと分かったきっかけを書いておきます。
きっと、どの会社にもこういう人がいるはず・・・



☆  ☆  ☆


そもそも、
「ディスレクシアなら、外国語を身に付けようと思わないほうがいい」
と英語圏では言われています。
母語とは別の、文字-音の体系を学ぶのは、ただでさえ大変なこと。
ましてディスレクシアにとっては一層大変だからです。

でも「外国語は不要」とは、英語ネイティブだから言えることです( - _ - メ ;)

日本語ネイティブは、少なくとも今後数十年は、
最初から英語を諦めることはできないと思います。
(学校で「お子さんはディスレクシアなんだから英語は諦めたら」
と言われたお母さんもいるそうですが!( - _ - メ ;)

なぜなら会社がいきなり外資になってしまい、上司が外国人になったり、
会社が海外との取引を始め、英語でのやりとりが増えたり、
といったことは、十分に起こりうるからです。

これは、誰もが通訳や翻訳者になるべきという意味ではありません。
むしろ、「訳せないけどそこそこ仕事を回せるだけの英語力」
を誰もが持たざるを得ないだろう、という意味です。

実際、ここ数年、「そこそこ」を求めて翻訳学校に来る方は増えています。
そんな方々の話を聞くと
「英語が苦手だから○○になったのに、気付いたら会社が外資になった」
「国内企業に就職したが、会社が買収をくり返すうちに外資になった」
と言う方はけっこう多いです。

あと「契約社員/派遣として働いているが、
英語ができると年齢制限のない仕事を選べる、
というか、英語ができないと選択肢が年々減っていく
と言う方。女性に多いです。

こういう、「とにかく日々の仕事に差し障らない程度にどうにかしたい」
という切実な動機で、翻訳学校に来る人が増えています。

そんななかに、大人ディスレクシアもいるのです。


☆  ☆  ☆


大人が英語力をのばすのは、同じレベルの大学受験生より大変です。
話がそれるので深くは立ち入りませんが、最大の理由は
大人は過去の経歴にとらわれすぎると言いますか、
「自分は○○大卒だから(留学したから、帰国だから)英語ができるはず」
という、変なプライドや邪気がまとわりついている点にあると思います。

ところが、そういう邪気が全然感じられないのに、
「不思議なできなさ」をする生徒が、たまにいます。

とにかく、訳抜けが激しいのと、誤訳の間違い方が斜め上を行っているのです。
他の生徒さんの3割くらい訳文が少ないこともありました。
それくらい、ごっそり訳が抜けているのです。
しかも本人は、指摘されるまでまったく気付いていません。

また、普通の誤訳は、辞書の訳をそのままあてた結果
「まあ確かに、辞書にはそう書いてあるけど、ここには合わないですよね」
と言わせるような間違いが中心です。

しかし、この生徒さんは、「そんなこと、全然書いてないですよね・・・?」
と唖然とするような、大きく外した誤訳をします。
ほとんど訳を捏造したといってもいいレベルです。

で、よくよく聞いてみると、「someをsameと思ってました~」といった、
脱力するような読み間違いが原因だったりしますorz

こういう間違い方は、講師にとっては判断に苦しむものです。
「翻訳学校は学費が高いので、やる気がない人は来ないはず。
だのに、なんでそんな、やる気のない間違いをするんだろう?」

そうなのです!このように、ディスレクシアは大人になっても
英語で間違うと「この人、やる気あるの?」という印象を与えるのです。

ディスレクシア的にはsomeとsameはやる気の問題ではなくて、
最大のハードルですよね。。



しかも、こんな大きく訳を外す生徒さんに限って、
間違っても「またやっちゃった~」と笑って流してしまうところがあります。

または、その時は神妙に聞いているが、また同じような誤訳をします。

だから、真剣に受け止めていないように見えてしまうのです。

これは、ディスレクシアの人が招きがちな状況だと思ってます。



ここまでだと「困った人」ですが、そこで終わらないのがやはりというか。
この手の人はたいていクラスのムードメーカーで、
この人がいるおかげで、全員が意見を出しやすくなりますし、
「みんなで一緒に頑張りましょう」という、良い雰囲気のクラスになります。
また、講師とも険悪にならず、こちらを気遣ってくれたりすらして、
とにかく人として憎めない方々なのです。

やる気がない(ように見える)、
何かを指摘しても真剣に聞いていない(ように見える)、
クラスのムードメーカーで、人として憎めない。
こう書いてみると、本質的にうちの子(小6)と同じです!




そして何より、
someとsameを間違えるくらい「下らない」ミスをするなら
より高度なこの部分はきっと分からないだろう・・・というときに、
逆に、苦もなく良い訳をつけたりするのです。
読み間違いさえなければ、大意は正確に把握しているのです。

細部は間違うが、大局観を持っている。
文章の面でも、人間関係の面でも。

そんなギャップに気付いたとき、
「もしかして、大人ディスレクシアはこういう出方をするのかも?!」
と思ったのでした。
つい数カ月前のことです。


☆  ☆  ☆


ディスレクシアの人があえて翻訳を学ぶのは、
一番向いていないものに特攻する、本当に大変なことだと思うのですが、
とにかく、その生徒さんは、必要に迫られて翻訳学校にやってきました。

契約社員として社内翻訳に従事し、誤訳や訳抜けを怒られているとのこと。
でも「私は打たれ強いんですよ~」と。(ノД`)
前職は総務で、
「自分は総務の方が向いている。全体を見て気を遣ったりするのが」。
どちらも、かなりディスレクシア的です。

××さんは翻訳が苦手なのではなく、字が苦手な気がします・・・
と伝えて、ディスレクシアというものの話をすると、すごく驚いていました。
そしてそれ以降、笑って受け流さなくなりました。

ディスレクシアのチェックテスト」は、
ぎりぎりディスレクシアかな?というラインでした。

「えっ!自分は目まい持ちだと思ってました。」
「みんな、読み間違いってしないんですか?」
字を見ると揺れて見えるけど、そうと意識したことがなかった、
「ディスレクシア」で検索し、文字がゆがんだ画像を見て「これだ」と思ったとのこと。

中高時代、英語にはそれほど苦労していない、とのことでした。
でも、訳抜けの多さを見る限り、苦労したはず、というか、
実力を出し切れなかったと感じたことがあったはず・・・?と言うと、
「高校も大学も第一志望ではないですが、関係ありますかね?」
「弟は賢いんですけど、なぜか私は(笑)」。
やっぱり、気づかないうちに実力を過小評価されていたかもしれません。

ノートを拝見すると、なんと、全部ひらがな!
「字を思い出すスピードが追いつかない」。うちの子と同じことを言います。

英語の視写をするようお願いして、2週間後に確認することにしました。

すると、やはりと言うべきか、驚くべき効果を報告してくれました!

この項続きます・・・・
大人ディスレクシアに英語を教える(2)構文、視写、音読、そして「いちごのショートケーキ」が効果あり

2014-10-09

小学生新聞のディスレクシア的活用法

小学生新聞を購読して半年たちました。前回は→こちら

ノンフィクション好み、社会派(?)のディスレクシア児にとって、
小学生新聞は良い素材だと感じています。
うちはフィクションの文章がぴんとこないので(特に私が)、ありがたいです。

小学生新聞はディスレクシアな高学年にも効果的ですが、
もっと早い時期から購読して、読み聞かせに使ってもいいかもしれません。
「字は最後」作戦の一環になるはずです。

うちでの使い方をまとめてみました。

◆1 視写教材として

視写はかれこれ1年半近く、週1回、家庭教師君と続けています。
短期記憶の訓練になっている、と思います。


視写。最初は原文とノートの1行の文字数を合わせていましたが
最近はそこまで厳密にはやらなくなりました。


視写は週1回、10分。


実は、視写の効果は、自分の子よりもコスモ君
(私が英語を教えている浪人生)を見て実感しています。
私の前では一切鉛筆を持たせていなかった彼が先日、
英文を色分けまでしてきれいに写したノートを持って来て
「書いて覚えています」と言ったときには、目が点になりました。

ちなみに彼がしているのは「何度も書いて覚える」ではなく、
「本文を書き写す」、つまり視写です。

文字を書き写すというのは、
各駅停車の速度で文を理解していくようなところがあると思います。
じっくりと深いところに効くと思います。
が、ディスレクシアでもその効果は感じられるんだ・・・とびっくりしました。

ところで、私もハイパーレクシアが行き詰まったどん底期にしていたのは、
ラテン語入門(笑)と、Japan Timesの記事の視写でした。
どちらも、ノートにたくさん字を写しました。
1年ほどで終わりましたが、実は読み方に根底から作用していたのかもしれません・・・?




◆音読+内容確認

視写終了後、全文を音読してもらいます。
実は、書いているときは意味はほとんど頭に入っていないらしいです。
今後の課題です。



視写以外では、小学生新聞は夕食の前に黙読してもらうことが多く、
時間に余裕があれば、音読につきあいます。

音読の方法は、
-全部子供に読んでもらう
-1文ずつ交代で読む
-地の文とセリフで交代
-QとAで交代
などを使います。

新聞のおかげかどうか分かりませんが、6年生に入ってうちの子は
「おれはもう読める。書くのは苦手だけど」
と明言するようになりました。
確かに、音読させてみると、まあ問題なく読めます。
ルビのない文章も、ずいぶん読めるようになりました。

WISC的にも「記号」はそろそろ6歳並みになるはずの昨今、
だんだん「隠れディスレクシア」の特徴にあてはまるようになってきました。

音読そのものは実は内容理解のためには微妙・・・です。
でも、音読で正しく読めていることをチェックしないと、
黙読で正しく読めていると確信することもできず、
そして、黙読の時に正しい音(特に助詞)を頭の中で出すことは、
正しく読むためにはきっと必要なことなので、
その意味で、ディスレクシアに音読はやはり必要だと、今は思っています。




音読の後は、お互いに一言、感想を言い合います。

これが意外とできません。
感想を言語化できれば、作文の苦手もかなり改善すると思うのですが・・・。

この点も、コスモ君と比べてすごく違う部分です。
コスモ君はたった1行の例文でも感想を持ち、物語さえ語れるくらい、
一言一句をビジュアル化し、自分のものにしながら読んでいます。
これはこれで、妄想が激しくて大変そうですが(と本人も言ってます)
ある文章を読み、その感想を語るのは、彼にとってわけないことです。

ディスレクシアも多彩だと感じます。。。




さらに余裕があれば、全体の内容理解を確認します。

「給食で牛乳を廃止する学校が増えている」という記事で
牛乳賛成派vs反対派の意見を色分けしてもらいました。
ガリレオの伝記を読んだので、天動説と地動説の話に広げました。
いい素材が見つかればyoutubeは教材の宝庫ですね。
※向きが変ですみません


実際には、6年生にもなると他にやることも多くて、
ここまで活用できる日は少ないです。



スクラップ

子供の小学校では毎日「自主勉」(=何をしてもいいが、何か提出する)
という宿題が出ます。
そこで、小学生新聞から1つ記事を自分で選んでスクラップさせ、
一言感想を書いてもらっています。
これは音読とは別に、できるだけ自力で取り組んでもらっています。

これが一筋縄でいかず(苦笑)
ディスレクシアは作文も苦手と言いますが、うちも例外ではありません。
なかなか鋭い批評眼を持っている子だと思うのですが、
原稿用紙を前にすると
「○○はすごいと思いました。おわり」
のような、稚拙な文しか書けませんorz

2学期に入り「スクラップの感想で『すごい』は禁止」と言い渡したところ
頭を抱えながら書いています(笑)



感想を書く訓練と同時に、はさみの使い方の訓練にも・・・(苦笑)




まれに、なかなかいいことを書く。ワンピールではなくてワンピースですが


◆朝小と毎小、どちらがディスレクシア・フレンドリーか?

結局うちは朝小と毎小、両方購読しています(!)

両方とっても進○ゼミより安いからまあいいか。。塾代と思えば。。
と、ちょっともったいないと思いつつ両方購読していますが、
ディスレクシアにはそれぞれ一長一短があり、決められません。

子供は毎小のほうが好きです。
理由は、判型が小さい、つまり1記事の分量が少ないから(笑)

しかし、毎小にはたまに、スクラップや音読の素材になる文章がない日があります。
より中学年向きと言えるかもしれません。

この点、朝小は科学的な記事が充実しています。
これらは、特に視写(カタカナが連続するので)や、
内容理解まで掘り下げて使う場合に向いています。

朝小の欠点は、本文も広告も、中学受験に偏りすぎていることです。
大手進学塾の準拠教材かというくらい偏ってます。

30数年前、私は中学受験ワールドに過剰に順応していました。
そこからの解脱に30年近くを要した者としては、
朝小の中学受験を煽るような記事の数々を見ると
「早熟な子をそんなにも強く大人の価値観で縛り上げて、いいことあるの?」
とつい思ってしまいます、、

毎小が科学の記事を充実させてくれれば、
最もディスレクシア・フレンドリーになるのですが。。



2014-10-03

【募集】道村式漢字カードの利用者の声をお寄せ下さい!

来たる11/23(日)・24(月祝)、大阪で日本LD学会が開催されます。
昨年は1日3000人も来場した、非常に大きな学会です。
特別支援教育の指導者、研究者、当事者(の親)が全国から来ます。

会場で道村式漢字カードを販売するため、私は売り子でついていきます。
※私は単なる、熱心な一利用者です(笑)

そこで折り入って、当ブログをお読みの道村式漢字カードユーザーの方々に(何人くらいいるのか分からないのですが)、お願いがあります。

ディスレクシア的「利用者の声」を寄せては頂けないでしょうか?
会場内の販売コーナーで、宣伝に使用します。


特別支援教育の先生方には、ネットやブログはあまり見ない…という人がけっこういるようです。
ですので、そういった先生が足を運ぶ場で利用者の声を紹介することは
「ディスレクシアの子でも、やり方次第で書けるようになる!!」
ということを知ってもらう、貴重なチャンスです。

現場の先生たちの力になることは、
必ずやディスレクシア・フレンドリーな環境への一歩になるはずです。
そのために、ぜひお力を貸して下さい!!

もちろん、LD児の親もたくさん来場するので、
その方々にも皆様のコメントの力で、カードの良さを分かってもらえれば・・・と思います。

集まった声は、A4のビラかパンフレットにして、
LD学会会場内の道村式漢字カード販売コーナーで配付します。




書式や長さは自由です。普通にメールを書くような感覚で問題ありません。
文章のほか、画像も歓迎いたします。

内容の例:
・使用後の効果について
・漢字カードの他に使用している教材との兼ね合い
・どのように使用しているか
・週何回、何分くらいかけているか
・今後の課題




締切は11月16日(学会1週間前)といたします。
お名前は掲載しません。お子さんの学年(利用当時)と、できれば都道府県名をお知らせ頂けると、親近感が沸くと思います。

コメント欄から「漢字カードの利用者の声です」と一言書いて頂いて送信するか、
ブログの一番下にあるメッセージ欄から送信して下さい。
直接やりとりして下さっている方は、もちろんメールでもOKです。

全国からさまざまな学年の利用者の声が集まれば、
先生方を動かすパワーあふれる宣伝文ができると信じています!
お待ちしています!





2014-10-01

ディスレクシアな研究者が振り返る、中高時代の勉強方法

前記事に対し、komariさんから、大変有益なお返事を頂きました。
ありがとうございます!

komariさんは生物系研究者で、ご本人曰くディスレクシアです。
これまでも当ブログに、自己分析のできる大人ディスレクシアとして、
勉強方法について実に貴重なコメントを頂いています。
これを機会に、頂いたコメントを改めて並べてみました。
なんとも読み応えがあります!
(komariさん、不都合がありましたらご一報ください)


「隠れディスレクシア」へのコメント


はじめまして。 ディスレクシアで検索していてブログにたどり着きました。
ずっと、どうやら人とは違った理解の仕方、勉強の仕方をしているらしいと感じていましたが、ようやく去年、ディスレクシアではないかと思い至りました。 ようやく長年の謎が解けた!とほっとしたところがありました。
とはいえ、本を読むのは好き、英語も長文読解は得意ですし、勉強は割とできる方だったので、本当にそうなのか分からないところもありましたが、この「隠れディスレクシア」を読んで、まさにコレ!と思いました。
スペルミスは多い、設問は読み飛ばし、何度ケアレスミスで点数を落としたことか。 
過集中、左右の区別が困難、でも空間認識は高い、というのもあります。 
また、授業はほとんど聞いたことがなく、今でも耳からの情報処理は不得意ですし、話を聞いてすぐ、自分の頭の中で要約し、質問や意見を言うことが困難です。 (現在の立場上、それを求められているので、今後の課題です。) 
私の場合は、小学生→中学生→高校生へ向かうにつれて、勉強が楽になりました。 単純な計算や漢字、英語のスペルの問題が減っていき、理解度を問う試験が増えたからだと思います。 ただ、そこまで勉強の方法や、理解できなかったときのフォローなど、両親がきちんと見てくれたからだと思います。 
学生をみていて、隠れディスレクシアかな?と思う人もいます。私もうまくアドバイスできるように工夫をしていきたいと考えてますので、いろいろ参考にさせて頂きますね。
→このコメントを初めて見たとき、「両親がきちんと見てくれたの部分を詳しく~!」と思ったのを覚えています。今回それに答えて下さり、ありがとうございます! 
「ディスレクシアは字や語は苦手だが、文や文章なら得意」 という、私がこの数週間で実感したことを、すでに教えて下さっていたのですね、、

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へのコメント

・・・ところで、ディスレクシアの人は、周りが楽しくなる 雰囲気を持っているのですか? そういうデータや記事ってあるのでしょうか? 私は学生たちに、聞き間違い、言い間違い、書き間違い いろんな勘違い、独特な言い回し?をしょっちゅう からかわれています。 今に始まったことじゃないのでいいのですが、 馬鹿な先生と思われていないか心配です(^^)
少し話がずれますが、当時の返信もコピーしておきます。
→komariさん、再訪ありがとうございます! 私の大学の指導教官もディスレクシアでした。 聞き間違い・言い間違い・書き間違い・勘違い、めちゃくちゃ多い人です。 でも、本質をつかむ能力と圧倒的な俯瞰能力があるので、そういう間違いが小さく見えます(笑) 常識を疑ってかかるスタンスで、誰にもできないような指摘をずばずばする人です。 教授会では破天荒発言を連発するので変人扱い。 でも弱い立場の人に優しいのでいろんな人に慕われている。。 komariさんにも共通点はありますでしょうか?  
このブログを通じてメールを下さる方の話を総合すると、 ディスレクシアは「愛されキャラ」の人が多いようです。 ディスレクシアである子供やご主人が空気を読み、場を盛り上げ、誰とでも分け隔てなく接するので大人からも子供からも好かれ、友人は多い…という報告を多々頂いています。 データや記事はないですが、私も自分の周りのディスレクシアを見ていて、その通りだと思っています。

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このコメントの少し後、komariさんにお目にかかることができました!
とっても可愛らしい(失礼!)、ほんわかした愛されキャラでした。

大学特有の書類仕事は本当に大変なので午前中に終わらせる、
論文は決まった形式に沿っているのでそれなら書ける、
英単語はもやもやにぴょこぴょこ手足が生えているように見える、
味覚が非常に鋭く、同僚との食事会も憂鬱だったり、
自分で料理してもめったに満足できない
(うちの子も味覚は非常~~に鋭いです)
専門分野では人が気付かないつながり(セレンディピティ)に気付くことが多いと評されている、
だから「ディスレクシア」を「セレンディピティスト」と呼びたい・・・

などなど、ディスレクシアの話で大いに盛り上がりました。
文字も拝見しましたが、筆跡からはkomariさんがディスレクシアとは分かりませんでした。

その時のことを書こうと思っているうちに、あっという間に月日が流れ、、

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ご無沙汰しております、komariです。 もしや登場?と思いましたので、コメントします(笑) 
お会いしたときも伺いましたが、ディスレクシアでない人たちは最初から本を読むものなのでしょうか。 ストーリーのある小説などはもちろん最初から読みます(正確には視覚的に見て理解します)が、専門書や論文はほとんど拾い読みです。目的とする単語をやはり視覚的に探し、その前後を読む、というかんじです。 論文については学生の時、1日1本読む訓練はしましたが、あれは苦痛でした。
そういえばこの時も、ほかも頭を使う仕事は朝やることが多いですね。夕方以降は頭が疲れて思考能力が著しく低下しますから。 
私にとって漢字は強いイメージを与えてくれます。象形文字だからだと思いますが、漢字と絵を結びつけて、その漢字の意味や成り立ちを理解すると覚えやすい気がします。

→「ディスレクシアにとっては、
本は最初から全部、一言一句通読するものではないようです。
目的意識と全体の中での立ち位置を明確にすることで
自分から情報を取捨選択しに行くという、
非常に能動的な読書の仕方をしていると分かります。

そういえば、研究者でディスレクシアという別の方からも、
以前に同じようなことを伺いました。」
と書いたところ、出てきて下さいましたm(_ _)m
次も、これをお読みの、ディスレクシアで英語を使っている方、「自分はこうやって英単語を覚えた」というのがあったら、ぜひ教えて下さい!! という呼びかけに対し、出てきて下さいました~m(_ _)m

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英単語は覚えられませんでしたね-。中学生の時は、単語帳や単語カードを、周りをまねして作ったりしていましたが、ほとんど意味がなかったように思います。高校では長文読解は苦にならなかったので、単語のみを覚えるのは諦めて、長文を読んで語彙力をつけていました。ストーリーがあると覚えやすいですから。

あとはよく、NHKの英会話ラジオなんか聞いていましたね。発音をまねて練習していたのが良かったのかもしれません。あれもテーマに沿った場面設定があるから、効果的だったのかも。
それに英語は、アクセントや抑揚が重要ですよね。ネイティブをまねて抑揚をつけながら声に出して読むのも、流れが出来るからディスレクシア的学習方法に合っている気がします。

それにしても、普通は構文が苦手なんですね。私は未だに構文を使います。特に複雑な長い文章をしっかり読み込む必要がある場合は、SVOを記入することもありますし、接続詞を区切っていきます。
学生が構文をしっかり把握できてないことが多いのに納得しました!


→これに対し、次のように返信いたしました: 
「中学では単語帳を作ってもほとんど意味がなかった」と「高校では長文読解は苦にならなかった」の間の飛躍が知りたいです… 
前にkomariさんがおっしゃっていた「単語がもやもやとしたかたまりに、上や下にしっぽが出ているように見える」発言は、非常~に印象的でした!その状態で読めるというのは、流れと構文が分かっているので、単語のあたりがつくのでしょうね?!
そして前記事に頂いたコメントがこちら。
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こんにちは。komariです。
コスモ君、突破口が見つかって良かったですね!
この前の「単語帳→長文読解」の間について考えていたら、先を越されたようです(^^)

「興味のあること」については、まさにその通り!
私の受験勉強は、好きな科目と苦手な科目を組み合わせて1日2科目構成にしていました。
実際には、科目の中に好き嫌いがあったので(例えば化学は有機は好きだけど、他は苦手など)、そこも考慮していた気がします。
苦手なことを勉強すると頭が疲れてなにもできなくなるので、好きなことを勉強して気分良く集中できるようになってから苦手なことに取り組んでいました。

「単語帳→長文読解」の間ですが、いくつかの出来事があったからだと思います。
(1) 中学校の日本史の先生が、歴史は年号や出来事を記憶する科目ではない、歴史の重要な出来事は起きるべくして起きた、その流れを理解することが重要、と教えてくれた。これで日本史が好きになりました。

(2) 高校受験勉強で、四字熟語がさっぱり分からなかったとき、父にを勧められた。「四面楚歌」では、司馬遼太郎の「項羽と劉邦」など。

(3) それをきっかけに歴史小説を読むことで、日本史を覚えやすくなった。ただし、戦国時代に特化しすぎて、センターでは近代史が出たため点数はイマイチでした。それに世界史や地理は、カタカナが覚えられず、結局ダメでしたし、日本史の人物名の読み方もいい加減で、音読は人前で出来ませんでしたけど(笑)

(4) 高校の夏休みの宿題で英語の短めの小説を読まされた。まじめに読んだら、思いの外、単語力がアップした。

これに加えて、勉強方法をディスレクシアっぽい母に教えてもらったのが、勉強するときはノートにまとめて、そのノートのどこらへんに書いていたかを思い浮かべると、テスト中に思い出すことがある、というもの。
そのノートには好きなを描いたりしましたが、それも記憶喚起になるものだと教えてくれました。

そして私にとっては、ノートをまとめるときに好きな参考書を探すのが重要でした。
見やすい、理解しやすいのを本屋さんで何時間でも探したものです。問題集もしかり。
字の読みやすさが違っていて、それが理解に大きく影響していたようです。

イメージわきました? 

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なんとポジティブ!すばらしいです。

やはり「全体から部分へ」「流れを使って細部を理解する」あたりがポイントですね。

「英語以外の教科で流れをとる力がついたから、英語も読めるようになった」
ような、さまざまな教科の伸びが連動している印象も受けます。

そして、ご両親が長い目で娘の成長を見ているのが伝わってきます!
常に大きな視点でサポートを受けていたから、セレンディピティストになられたんですね。