on dyslexia

ディスレクシア
(読字障害、読み書き障害、失読症、難読症、学習障害、読み書きのLD)について、調べて分かったこと/実践したこと/英語から訳した文章をアップしています。

ディスレクシアとは:
- 
知能は普通だが、読み書きが苦手(誤字が多い、読み書きが遅い、読み間違いが多い)
- 独創的で、対人能力が高い。空間把握力、全体像や物事の関係性を把握する能力に長ける。
- 音と文字の脳内での結びつきが弱いことから起こるらしい
- 読み書きの困難は、日本語より英語に出やすい
- 細かい聞き間違いがみられるが、音声情報の処理能力は高い
- エピソード記憶が得意。固有名詞などの細かい丸暗記は苦手
- 適切に対処すれば、読みの問題は表面上は克服される
- 10人に1人程度いるというのが通説

当ブログは、ディスレクシアはこれからの社会に不可欠な才能である、でも日々の学習では普通と違うアプローチが必要--という立場です。


2014-08-11

ディスレクシア検査はどこで受けるのか?について、一当事者の親より

当ブログの来訪者のほとんどは検索して
「ディスレクシアのチェックテスト」を見に来て下さる方々です。
自分や夫/妻がディスレクシアかも?という大人もいるようですが、
多くは、「うちの子はディスレクシアかも?」と心配して来られる方々のようです。

お気持ち、心よりお察しします。
私も3年近く前、「この子はディスレクシアかも?」とほんとに心配でした。
(ちなみに、子だけでなく父もディスレクシアと分かった今は
心配というより「なんて独創的な種族なのだ。。」と日々驚かされることが多いです。)

自分の子がディスレクシアの疑いが濃厚の場合、次に知りたいのは
「ディスレクシアの検査はどこで受けられるのか?」でしょう。

当ブログの筆者は医師ではありませんので、
ディスレクシアの診断はできませんし、
特定の病院を勧めることも、病院を評価することもできません。
以下のリンクからたどりつく病院は、当ブログとは一切無関係です。
当ブログは、検査結果に伴う責任を一切負いません。

と、断った上で、
ディスレクシアの子を持つ親として、検査について知っていることを書きます。


(断り書きが長くて申し訳ありません。。)


1)ディスレクシア検査とは?

現在、日本でディスレクシアの検査として最も使われているのは
WISC-IV(「ウィスクフォー」)と呼ばれる心理検査らしいです。

これはディスレクシア検査として開発されたものではなく、
発達の凹凸全般を知るためのものなので、
これを受けても「ディスレクシアの疑いが強いです」
としか言うことができません。

本当にディスレクシアかどうか判断するには、
MRIを使って脳を見る必要があるようです。


でも、子供(小学生と仮定します)がディスレクシア検査を受ける目的は、
「この子は知的には問題ないが、
理解の仕方がほかの子とちょっと違うので、
配慮をお願いしたい」と学校の担任にお願いすることのはずです。

この目的を果たすには、WISC-IVで十分です。

そのほかにも、いろんな検査が開発されているようですが、
まだ浸透していないようです。例えば→こちら
(でも、学校に配慮をお願いするという目的を果たすのであれば、
WISC以外の検査でも良いと言えます)


2)WISC-IVはどこで受けられるか?

病院で受ける場合、このあたりが参考になると思います:

ADHD(小児)を相談できる病院を探す

小児神経科医のいる全国の病院

一方、自治体を通じてWISCを受けられる場合もあります。

ディスレクシア(発達障害・学習障害)対応は、
自治体によってものすごく差があります。
(自治体名) 発達障害で検索すると、対応してくれる施設がヒットします。

公立小に通っている場合は、
学校を通してWISCを受けられる場合も多いです。
(うちはこの方法です。)

特別支援学級、ことばの学級、通級指導教室が設置されている学校なら、
普通学級の担任に相談すれば、担当を調べてくれて
WISCを受けられる施設につないでくれる可能性があります。

スクールカウンセラーが来る学校なら、カウンセラーに相談すると、
自治体の教育相談室を通じて、WISC-IVを受けることができます。

うちは、夫が病院に連れて行くことに強硬に反対したので
たまたま市の教育委員と知り合いだったので相談したところ、
スクールカウンセラーを通じて市の教育相談室に行くよう教えてもらえました。
当時、スクールカウンセラーは市内の各小学校を巡回していたので、
子供にとっては顔見知りの人から検査を受けることができたので、ありがたかったです。

ただ現在、東京の市部では、
スクールカウンセラーは市ではなく都の管轄になり、
各小学校を巡回してくれなくなったようです。
うちも、それでカウンセラーにはあまり相談できなくなってしまいました。
残念です。


3)検査結果は絶対的なものなのか?

以下は、一当事者の親の個人的な意見です。

うちが、2年前に市の教育相談室でWISC-IVを受けたときは、
「この検査結果は、ずっと変わらない」と言われました。

一方で、WISCは検査者によって、結果の出方が違うとも言われますし、
検査結果の解釈の仕方もさまざまに可能なようですし、
期間をあけて受ければ、違う数値が出るらしいです。
ううむ・・・・?

しかし、繰り返しになりますが、私の意見としては、
WISCを受ける目的が「子供に学校から配慮をお願いする」ことであれば、
結果の細かい数字に、そこまで神経質になる必要はないのでないかと思います。
ディスレクシアらしいという傾向が出れば、それで十分ではないでしょうか。

WISCは、ディスレクシア対応の長い長い旅の、第一歩に過ぎないのですから・・・


4)WISCを受ける意味。

ディスレクシアの子を持つひとりの親としては、
自分の子がディスレクシアかも?と思ったら、
WISCを受けるのは、親にも子供にも、良いことだと思います。

字が苦手なのはバカ(努力不足)だからではないと納得できますし、
何が苦手で何か得意かはっきりするのは、
対策を立てるためには不可欠だからです。

WISCを受けると、学校にも配慮を頼みやすくなります。
「字が苦手なのは、そういう凹凸を持った子だから」
と言えば、担任にも伝わりやすいですし、
「こちらは真剣に子供のことを考えているのだ」という姿勢を示すことができます。

☆  ☆  ☆

ただし、WISCを受けても、
ディスレクシア対策として何をしていけばいいか、
検査機関は教えてくれません。
医師もカウンセラーも、まだそこは分かっていないのが、現状なのです。
ディスレクシア教育は、21世紀に入ってから本格的に研究が始まった
まだまだ新しい分野です。

なので、学校側にWISCの結果を持ってお願いしたとしても、
「対策の仕方が分からない」と言われてしまう可能性はあります。

(うちも去年、校長に面と向かって
「診断書を取ってこない人には対策はできない。
診断書を取ってきて下さいよ。
そうすれば、そこに書いてある通りに対策するから」と言われました。
医師は教師ではないのだから、診断書には教育方法は書いてないでしょう。。。。。)

☆  ☆  ☆

そんなWISCの限界を知った上で、
お子さんが検査に納得しているなら、WISCを受けることをお勧めします。




6 件のコメント:

  1. こんばんは。
    うちの子も市の教育センターでWISC‐Ⅲを受けての判定でしたが、臨床心理士からの報告書には(ここでは数値が独り歩きする危険性を考えて結果の票は見せてくれません)
    ・検査時の様子
    ・結果について
    ・家庭や学校での様子と検査結果との関連
    ・検査結果から考えられる有効な手立てや支援について
    が書かれていて、最後の項では割と具体的に苦手が出るであろう分野や対処が書かれていました。

    このコピー(A41枚)と適切と思われるサイトの選択印刷に必要なとこだけ印を付けて、今年度の担任にも
    『子の取扱説明書です(笑)』と渡しました(^^)
    説得するには結構役に立ちます。

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    1. こんばんは。
      !!自治体によって、WISCの後にしてくれることってずいぶんちがうんですね。
      うち(東京都某市)では結果の票だけくれて、検査時の様子や結果の解釈は口頭での説明でした。。

      おっしゃる通り、WISCのコピーを渡しながら担任に説明すると、説得力がありますよね。
      『子の取扱説明書』っていい言い方ですね!

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  2. モジコ様

    いつもながら素晴らしい内容に感服です。

    私も「何か」の節目が来たら、ダメ親父の軌跡をまとめなければならないか、などと大それたことを考えています。
    ボウズは高校2年。本来であれば子育ては『道半ば』なのかもしれませんが、『道半ば』には程遠いと感じており、「節目」がいつなのかさえ見えません。

    さて、WISCですが、ボウズはT大先端研(今は受けられません)の検査データを基に、川崎のクリニックKで診断書を書いていただきました。
    公立高校ではこの診断書の恩恵に与っていますが、「診断書」は親の深い理解が無ければ無意味になってしまったり、逆効果になってしまう場合があると思います。
    ちなみに、小中学校時代は結果として学校側に『ディスレクシアの布教活動』で終わっています。

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    1. 首都圏で最先端の施設に足を運んでいらっしゃるのですね!そんな熱心な勉強家の目に留まれて光栄です。

      診断書もただ学校に提出すればいいわけではないようですね。

      全然大それていないと思います!ディスレクシアの中高大学生、さらには大人がどうやって社会に適応しているか、知りたい人は多いと感じます。節目が来るまではぜひ当ブログのコメント欄で軌跡や近況をご紹介下さい!

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  3. たった今録画していた番組を見てネットで調べて今こちらを拝見させて頂いています。項目箇所はほぼ自分の事で驚いています。ディスレクシアの事を詳しく調べてから私も検査してみようと思います。もし、私がディスレクシアならば今まで辛い事、言われてきた悲しい事、色々な経験など、どうしてこんな事になったのか分かるかも知れません。知ってから今までとは変わらないですがこれからの考え方を変えられるなら大きな一歩かも知れません。長文、失礼致しました。

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  4. ようこそお越し下さいました。
    大人になってから自分がディスレクシアだと発見するのは世界観が一変する経験だろうと思います。
    このブログも気付けばいろんなことが書いてあります。特に最近はコメント欄が大変に充実していますので、よろしければゆっくりご覧になっていって下さい。
    ご参考までに、当事者からの一番反響が大きいのは、なんといっても
    「隠れディスレクシア」です。
    http://ondyslexia.blogspot.jp/2012/03/stealth-dyslexia.html

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