ディスレクシア専用英語塾「もじこ塾」のブログです。 ●ディスレクシアとは:知能は普通だが、読み書きが苦手(読み間違いが多い、読むのが遅い、書き間違いが多い、読むと疲れやすい)という脳の特性 ●全体像の把握、物事の関係性・ストーリーの把握、空間把握、ifを考えるシミュレーション能力に長ける ●読み書きの困難は、日本語より英語に出やすい ●適切に対処すれば、読みの問題は表面上は克服される ●10人に1人程度いるというのが通説 ●家族性とされるが、ディスレクシアの表れ方は個人差が大きい もじこ塾は、ディスレクシアはこれからの社会に不可欠な才能、でも日々の学習では普通と違うアプローチが必要、という立場です。

2014-06-18

ディスレクシアの読み訓練「読ませるのでなく、一緒に楽しむ」

私は幸運なことに、子がディスレクシアと分かってから非常に早い段階で、

ディスレクシアの子にも読みの訓練はできるし、すべきである

と強く忠告してくれる人がいたので、一つひとつの字を読む練習をさせる一方、文章の読み訓練についても、試行錯誤することができました。

この試行錯誤というのは文字通りでした。試す→子供も頑張る→でも続かない→しばらくして別の方法を試す、の繰り返しです。

そして最近ようやく、
こういう方向性なら、ディスレクシア児への読み訓練は効果的かも
ということが、なんとなく見えてきました。
今日はそれを書いてみます。

☆  ☆  ☆

一番衝撃的だったアドバイスはこれです。本当に本当にありがとうございます:
読ませる、のではなく、一緒に本を楽しむのです。読んでやり、読んでもらう。相手の音読がどんなに上手でなくても、ああ、読んでもらって楽しかった、ありがとう、という姿勢を見せます。読み聞かせが好きな子は自分が読んでもらう喜びを知っているので、自分も相手に同じ喜びを与えたことを喜びます。読み間違いの訂正はすべきですが、さりげなく。読んだ後に本の内容の話などをします。

一緒に楽しむ!!
音読なんて絶対無理・・・と思っていましたが、この一言で目が覚めました。
私にとっての読み訓練は、この「一緒に楽しんでいる姿勢を見せること」がすべての基本になっています。


<ディスレクシアの子の読み訓練のポイント>

※なお、以下では「親」と書いていますが、これはうちが一人っ子の核家族だからで、「親」の部分は読めるお兄さんお姉さんでも、他の保護者でもかまいません。

(1)毎日10分、親が音読につきあう。
ディスレクシア教育では「毎日短時間でもコツコツと」が、特に大事です。
また、音読は放置せず、親が聞き手になる必要があります。


(2)親子とも興味の持てるものを読む。
子供が興味を持って読める(=あまり幼稚すぎない)ことはもちろんですが、長く続けるには親も興味を持って聞けるものがよいようです。親が興味を持てるジャンルでないと、素材探しが負担になってきます。
上の忠告を下さった方は、長編ファンタジー小説を音読素材に使っていたそうでしたが、実は私がどうもフィクションには興味が・・・。
ということもあり、子供も親も関心が持てる素材を探し続けた結果、うちでは小学生新聞を毎日音読しています。
小学生新聞は、いろんな点でディスレクシアの読み練習にお勧めです→こちら


(3)読んだ後、内容について話し合う(話してもらう)
小学生新聞の場合、読後は「何の話だった?」から始まり(これがなかなかうまく言えないのがディスレクシアです)、簡単に要約してもらったり、内容に関する質問を出し合ったりします。
うまく行けば、内容についての意見を言ってもらい、そこから議論します。


(4)読み方は、一人で全部、あるいは交代で
理想は一人で最後まで音読することですが、疲れていたり、難しそうと本人が感じていそうな時は、1段落ずつ/1文ずつ/地の文とカギカッコ内で、交代で読みます。

できればルビのない素材が望ましいようですが、うちは現在、小学生新聞を使ってるので、基本的に総ルビです。


(5)読み間違いの訂正はさりげなく
音読カードさながら厳格に正しく読むことを追求しすぎると続きませんが、間違いはさりげなく訂正します(それでいて「読んでくれて楽しかった」という姿勢も見せないといけないので、このあたりに演技が必要になります)

(6)読ませるのでなく、一緒に本を楽しむ
ディスレクシアの読み訓練において何より重要な点です。


最近私は、「ディスレクシアの子が読めるようになるまでつきあうのは、赤ちゃんの頃に話しかけたり、身の回りの世話をしたりしたのと同じ種類のこと」という認識に至っています。
親なら当然する世話の範疇として、怒らずに何度でも直し、将来の自立した姿を思い浮かべながら、教え方の微調整を続け、今しかない時期として楽しくつきあう。できたらうんとほめる。
長い長い道のりですが、そういうスタンスが、非常に大事だと思います。

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