on dyslexia

ディスレクシア
(読字障害、読み書き障害、失読症、難読症、学習障害、読み書きのLD)について、調べて分かったこと/実践したこと/英語から訳した文章をアップしています。

ディスレクシアとは:
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知能は普通だが、読み書きが苦手(誤字が多い、読み書きが遅い、読み間違いが多い)。
-勉強しているにもかかわらず、読み書きがなかなかできない状態を指す。知的障害ではなく、普通~ギフテッドのあらゆるIQにみられる。
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独創的で、​​対人能力が高い。
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全体像の把握、物事の関係性・ストーリーの把握、空間把握、ifを考えるシミュレーション能力
に長ける。
- ​音と文字の脳内での結びつきが弱いことから起こるらしい
- ​読み書きの困難は、日本語より英語に出やすい。その理由は、英語のほうが日本語よりも"音の粒"が小さいから​
- ​細​​​​かい聞き間違いがみられるが、音声情報の処理能力は高い
- エピソード記憶が得意。固有名詞などの細かい丸暗記は苦手
- 適切に対処すれば、読みの問題は表面上は克服される
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10人に1人程度いるというのが通説
​。
- 家族性であり、遺伝による​。ただしディスレクシアの表れ方は個人差が大きい



当ブログは、ディスレクシアはこれからの社会に不可欠な才能である、でも日々の学習では普通と違うアプローチが必要--という立場です。


2013-10-03

『脳の個性を才能にかえる』

ポジティブなディスレクシアの概説書。おすすめです!


『脳の個性を才能にかえる 子どもの発達障害との向き合い方』

「脳の多様性(ニューロダイバーシティー)」という観点に立つと、ディスレクシアはもちろん、ADHDもアスペルガーも、さらにはうつ(気分障害)、不安障害、統合失調症、知的発達の遅れも、プラス面が見えてくるのです。

(ニューロダイバーシティーは、What is Dyslexia?の動画でも紹介されていた概念です。)


「学び方のちがう人---ディスレクシア」と題した4章の見出しは:
ディスレクシアの脳/右脳人間/新しい時代の先駆者/型破りな起業家/脳の配線を言葉用に変える/ディスレクシアの脳を活用する

『読み書き障害のすべて』のサリー・シェイウィッツ、
『天才たちは学校がきらいだった』のトマス・G・ウェスト、
当ブログでは「いちごのショートケーキ」として紹介したロナルド・デイヴィス
など、英米のポジティブ・ディスレクシアの論者がそろいぶみ。
この人たちの主張をまとめて読めるので、お得感があります
(上2冊は絶版なので特に)


ディスレクシアの人は、脳が単語の「音」を処理するのが遅い、
右脳を使って読んでいる、
視空間能力や起業家能力に富んでいる、
多感覚式学習が効果的である、

といった、このブログでも書いてきたこと(←偉そうだ(笑))がまとめてあります。

ディスレクシアの有名人、適した職業の一覧もあります。


そして、ディスレクシアのニッチ作り(=自分の得意を生かして、自分の居場所を作ること)のためには、
「適切な職業だけでなく、正しい方向に導いてくれるメンター(よき師)を見つけることも必要だ」 
「手伝いをしてくれる人、特に苦手な分野で手助けしてくれる人の人材ネットワークを築くこと」 
「読書は、最も関心のある分野から始めるのがいちばんだ」 
「情報を取り入れたり伝えたりするときには、言葉より絵や視覚化を利用する方が便利だ」


メンター。これが見つかれば、かなり楽になることは間違いありません。
うちの子にとっては、ディスレクシアの家庭教師君がメンターです。
心優しく聡明で、漢字が苦手だけど楽しく学生生活を送っている彼の存在に、子はどれだけ救われているか、はかりしれません。
(家庭教師君にも同じようなディスレクシアのメンターが必要だと、常々感じています。)

これはあくまで個人的観察ですが、
ディスレクシアの人は、自分の心を開くことで他人の心に入り込む能力があると感じます。
心を開き開かせる能力に、独特のものがあります。
ディスレクシアの子供は早くから(それこそ、字の苦手さが現れる頃から)この能力を発揮します。
その能力に応えて心を開いてくれる先輩の存在が、ディスレクシアの場合は特に重要なのだろうと思います。



本の話に戻ると、
どの発達障害についても、はっとする指摘があります。
ADHDの人は人類の進歩を先導したとか、
気分障害(うつ)は「幸福でなければならない」という社会通念が生んだ病だとか、
不安障害は創造の原動力だとか。

ニューロダイバーシティー的には、
発達障害は、治したり、抑圧したりすべき「病」ではなく、
人類の進歩のために不可欠な「特質」なのです。

発達障害のポジティブな全体像をとらえるのにお勧めです。



4 件のコメント:

  1. しずえばあちゃん2013年10月7日 19:46

    この本の情報を得て、20年前に読んだサヴァン症候群の本を思い出しました。10/6記述
    また、発達障害をもつ児童の漢文のような手紙の記事10/7記述<しずえばあちゃんの回想録>
    少し関連があるかなあ・・・

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    1. ひしひしと関連性を感じました!ありがとうございます。
      特に漢字しか書けない子の手紙は強烈でした…!
      http://ameblo.jp/shizuegrandma/entry-11628109508.html?frm_src=thumb_module

      こういう激しい突出部分を持った子がつぶされないような教育でなければならないと、切に思います。

      最近久しぶりに本業に根を詰めているのでなかなか書けないのですが、漢字カードも好調です!
      5年生と2年生の漢字を並行して進めています。
      昨日は「早く漢字カードをやろう」と言われて度肝を抜かれました!
      一度で完全定着とはいきませんが、それでも本人なりに手応えを感じているようです。
      本当に感謝です!

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  2. はじめまして、ニュースサイトでこちらの書籍が紹介されていたので気になって情報を探しておりました。

    余計なことかもしれませんが。。
    >(弱い)ディスレクシア
    (軽度の)とか、(ごく軽い)とした方が語弊が少ないかもしれません
    ほぼ健常な方に見える障壁を抱えた方ほど、第一印象で勝手にイメージが決まってしまう日本では生き辛さが強いので。。

    メンター(師、自分の考えを表現する方法を教えられる先生)と、必要としてくれる方(理解者)の存在って大きいと自分も感じております。

    こちらの投稿を拝見し、書籍に興味を持てただけでなく、お子さんや家庭教師の学生さんにも興味が湧きました。
    苦手なところ(短所)が目に留まらず見えなくなるくらいに、出来る事(長所)が伸びることを願って書き込ませて頂きました。

    記憶力や把握する認識力は高いかと思います。
    どんな体験も何かしらの役に立つため、共倒れしない程度にお体に気をつけお過ごしください
    陰ながら応援しております。

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  3. ありがとうございます。ご指摘をありがたく受け入れてブログトップ(PC版)の表現を変えました。

    目下就活中の家庭教師君にも伝えておきます!

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