ディスレクシア専用英語塾「もじこ塾」のブログです。 ●ディスレクシアとは:知能は普通だが、読み書きが苦手(読み間違いが多い、読むのが遅い、書き間違いが多い、読むと疲れやすい)という脳の特性 ●全体像の把握、物事の関係性・ストーリーの把握、空間把握、ifを考えるシミュレーション能力に長ける ●読み書きの困難は、日本語より英語に出やすい ●適切に対処すれば、読みの問題は表面上は克服される ●10人に1人程度いるというのが通説 ●家族性とされるが、ディスレクシアの表れ方は個人差が大きい もじこ塾は、ディスレクシアはこれからの社会に不可欠な才能、でも日々の学習では普通と違うアプローチが必要、という立場です。

2013-06-05

レデックス社のメルマガ、こども脳機能バランサーfor iPad



こども脳機能バランサーfor iPad」というアプリを買ってみました。
発達障害・学習障害の発達指数を知る/向上させることができるとのこと。

4800円!アプリとしてはかなり高いです。

WISCに似た知能テスト(知能ゲーム)が10数種類入っています。
最初は2~3種類しか遊べず、ポイントを稼ぐと新しいゲームで遊べる趣向。
こういうのに子供は超食いつきます(笑)
直観的にさくさく操作できて、しかも集中力の訓練になりますね。

発達年齢10歳までを測るせいか、
実年齢10歳4ヵ月の子はすべてのゲームであっさりと
発達指数「10歳以上」 を出してしまいました。
15歳くらいまでのレベルに対応する日を心待ちにしています☆



もぐらたたきは私もやってみました。
ふだん使っていない視野で見ているのが自分でも分かります。


一般のゲームより、音が静かで心地よく、
絵が派手派手しくなく可愛いのが良いです。
キャラクターの色や形も学習障害・発達障害の子にとって
変な刺激にならないように配慮されている印象を持ちました。


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13/06/24追記
スタンプを貯めたら(=ステージをクリアしたら)、「さめがめ」が登場!
これは、私が大学生の時に心の底からはまった「まきがめ」ではありませんか!!
親子で俄然はまってます(笑)


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このアプリを開発しているレデックスという会社が出しているメルマガにたどりついて登録しました。
この内容が濃い!
ディスレクシアだけでなく、発達障害・特別支援・ツールのもろもろをカバーしています。
個人的には、

北海道大学大学院教育学研究院附属子ども発達臨床研究センター教授の
田中康雄先生の講演(全5回)

がものすごくぐっときました。
以下、一部引用しながらリンクしておきます。
青太字の強調は引用者によるもの、☆灰色字は引用者の感想です。



理解しにくく誤解されやすい発達障害その1

☆とってもきれいにまとまったディスレクシアの定義がありました。
3.学習障害(読字障害、書字障害、算数障害)の特徴
  • 特徴  1)読み 2)書き 3)計算
  • 基盤
    「なぜできないのだろう」
    「どうやらこれがバカということらしい」
  • 親の苦労
    ・わからない相手への関わり方にジレンマ(なにが分からないかが分かり得ない)
  • ○対応
    ・疑似体験で関与する側の理解力のアップとわかることへの接近
    1)わかりやすい指導
    2)身体バランスの強化
    3)感情の表現と理解を促す
3-1.読字障害・特異的読字障害
  • 種類
    -錯読
  • 文字の順序の誤り(はしご→はごし)
  • 文字の省略(がっこう→がこう)
  • 文字の混同(はぐるま→はじまり)
    -視覚認知障害
  • とばし読み、繰り返し読み
    -語性失読
  • 一文字一文字は読めるが、語として読めない
    -特殊文字の読み間違い(聴覚認知障害)
  • 促音(さっき→さき)、拗音(きゃ、きゅ、など)の誤り

3-2.書字表出障害・特異的綴字(書字)能力障害
  • ひらがながもっとも障害されにくく、カタカナ、漢字、英字の順に難しくなる
  • よく見られる誤反応
    -き→さ く→へ い→こ ね→わ ぬ→め わ→れ
    -シ→ツ ン→ソ ヨ→ヲ
    -団→図 哀→京
  • 書字の障害は、協調運動障害で「書けない」ことや字形の拙劣さと区別する必要がある
  • 複雑図形の記憶の再生や模写における障害から視覚認知または視覚記憶過程の障害が認められている
  • ワープロを使う場合、ひらがなやカタカナの読み書きができていることが前提であり、漢字の音読と意味が理解できていることと、音声言語の発達が正常であることを前提とする



理解しにくく誤解されやすい発達障害 その2

☆「ライフステージごとに考慮すべきこと」として、年齢順にまとめていくなかで・・・
カ)小学3・4年生
・子ども同士の顔ぶれに注意して、いじめ、からかいを最小に食い止めるようにします。特に、休み時間に目配りをします。
キ)小学5・6年生
・孤立、孤独になっていないか、アンテナを張ります。
・大人が支援者です。信じられる大人を作ります。同級生は難しいです。
☆ほんとそうですね・・・子も4年の終わりくらいから中学受験組にバカだ字が汚いと言われ出し、ちょっとくじけそうになった時期がありました。
ク)中学生
・僕の問題は何なんだろう、と自問自答をする時期です。
・プライドと現実に衝突し、投げやりになったり、落ち込んだりします。
特に、二次的気分の変化に注意しなければなりません。
ケ)高校生
・支援者は親から別の大人に変化します。
☆これは予備校で心から実感することです。高校生は親でない人に自分の選択を肯定してもらいたがりますね。この頃までにうちの子も良い大人に出会えることを祈ります・・・

理解しにくく誤解されやすい発達障害 その3

・子どもに親切に、やさしく対応する
・今できていることを大切にする
・発達は常に結果。目的にしてはいけない
→プロセスをほめる!
・子どもの必死さを尊重する
(大事)叱られるのがいやなのではないのです。期待に添えないことが悔しくて、悲しいのです
−ちゃんと頑張ったねって、ほめてほしいのです
−僕(私)は役に立ちたいのです
(TT)


理解しにくく誤解されやすい発達障害 その4

・親が元気なら子どもも元気
・親をねぎらい、尊重し、親にも休息を
・親を支えよう
・子どもにも誇りある自己理解を勧めよう



1 件のコメント:

  1. 昔の記事読んでいました。ほんとうですね。受験組、ちょっとはしこい子供たちから字のことすっごくからかわれて嫌な目にあいます・・・うち、年長からでした。辛かったです。今、少人数の学校に移りましたが今後どうやって行こうか本当に岐路に立った感じです。
    うちの子の筆跡もUPしてみました。
    お時間あるときに見てやってください。
    http://blog.ameba.jp/ucs/profile/srvprofileupdatepreview.do

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