on dyslexia

ディスレクシア
(読字障害、読み書き障害、失読症、難読症、学習障害、読み書きのLD)について、調べて分かったこと/実践したこと/英語から訳した文章をアップしています。

ディスレクシアとは:
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知能は普通だが、読み書きが苦手(誤字が多い、読み書きが遅い、読み間違いが多い)。
-勉強しているにもかかわらず、読み書きがなかなかできない状態を指す。知的障害ではなく、普通~ギフテッドのあらゆるIQにみられる。
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独創的で、​​対人能力が高い。
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全体像の把握、物事の関係性・ストーリーの把握、空間把握、ifを考えるシミュレーション能力
に長ける。
- ​音と文字の脳内での結びつきが弱いことから起こるらしい
- ​読み書きの困難は、日本語より英語に出やすい。その理由は、英語のほうが日本語よりも"音の粒"が小さいから​
- ​細​​​​かい聞き間違いがみられるが、音声情報の処理能力は高い
- エピソード記憶が得意。固有名詞などの細かい丸暗記は苦手
- 適切に対処すれば、読みの問題は表面上は克服される-
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10人に1人程度いるというのが通説
​。アメリカの調査では3人に1人とも
- 家族性であり、遺伝による​。ただしディスレクシアの表れ方は個人差が大きい



当ブログは、ディスレクシアはこれからの社会に不可欠な才能である、でも日々の学習では普通と違うアプローチが必要--という立場です。


2012-09-10

文字間スペースを空けることはディスレクシアの子供に役立つ


フランスとイタリアでの研究成果の翻訳です。


・アルファベット言語で、文字間・単語間のスペースを空けると、ディスレクシアの子はより正確に速く読めるようになる

・ディスレクシアだと、字が周辺の字によって覆い隠されて見える。スペースをあけることで、この問題が多少解消する




201267日:文章中の語と語の間、字と字の間を空けるだけで、事前に訓練することなく、ディスレクシアの子供の読解のスピードが平均20%向上し、ミスが半分に減少する。Laboratoire de Psychologie Cognitive(認知心理学研究所)のJohannes Ziegler率いるフランスとイタリアの共同研究チーム(CNRS/Aix-Marseille Université)が明らかにした。


201264日、National Academy of SciencePNAS)の抄録集で公開された。また、あわせてiPad/iPhoneアプリ「DYS」が開発された。DYSは文字と文字の間のスペースを調節可能なアプリで、スペースを調整することで読解力にどのような効果があるか試すことができる。DYSを使い研究者はリアルタイムのデータを大規模に収集することが可能。収集されたデータは分析調査に使われる予定である。

ディスレクシアは学習障害のうち読み能力が損なわれているものを言い、十分な学校教育を受けているにもかかわらず、また知的・感覚的欠陥がないにもかかわらず、文字や音節、単語の特定に困難を覚えることに関連している。ディスレクシアはしばしば書字の問題を引き起こし、各クラスに平均1人、世界の人口の5%が影響を受けている。



研究では、814歳のディスレクシアの児童94人(イタリア人54人、フランス人40人)を対象に、文字間スペースが読解力に与える方法を調査した。24センテンスからなる通常の文字間スペースの文章と、通常より広い文字間スペース間の同じ文章を用意し、各児童にいずれかを読んでもらった。
その結果、文字間スペースを広くとった文章の方が、読解スピードは平均20%上昇、読み間違いは半分に減るなど、速度・精度とも向上した。
原因としては、ディスレクシアの子供はperceptual crowding(稠密的認識?、ひしめき合って認識されること)に特に敏感であることが考えられる。perceptual crowdingとは、ある字が周囲の文字によって隠されてしまうことを指す。
今回の研究結果は、文字と文字の間を空けることで、文字がひしめきあって見えてしまう視覚的効果が緩和される可能性があることを示している。

この発見は、ディスレクシアへの対処方法の分野において興味深い見通しを示している。読解力が向上するとは読解量が増えることであるのだが、普通に読める子が2日で読む量をディスレクシアの子供が読むには1年かかる。ディスレクシアの子供は記号を音・意味に変換する部分に困難を抱えているため、一定のペースで読めず、つっかえるからだ。ディスレクシアの子供にとって読むことは「拷問」ともなる。今回の研究で発見された簡単で効果的な仕掛けはこうした悪循環を断ち切る手助けとして、短い時間でより多くの言葉を正しく読めるようにするであろう。

本研究結果と並行して、Laboratoire de Psychologie CognitiveStéphane Dufau研究員 によりiPad/iPhoneアプリ「DYS」が開発された。現在はフランス語と英語版があり、iTunesから無料でダウンロードできる。DYSでは文字間スペースを調節しながら、読解力にどのような効果があるかを調べることができる。研究者側はDYSを通じて大量のデータを取得し、年齢・読解レベルごとに最適な文字間スペースが存在するかを定量化して分析したいと考えている。


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字が周辺の字によって覆い隠されて見えるという指摘は、「まじですか?!」って感じです。
確かに、ディスレクシアの人は「漢字の細かい部分がもやもやして見えにくい」とも読んだことがあるので、漢字でも同じことが起きているかもしれません。。。

この発見を日本語に応用した場合、

・字間を空ける(分かち書きではなく)、字を大きくする

・細かい部分がつぶれないようなフォントを使う

ということになるでしょうか。



文中で出てきた「DYS」をダウンロードしてみました。
あくまでも、アルファベットのどの文字間隔が自分に合っているかをテストするためのアプリであって、いろんな文章の文字間を広げてくれるアプリではなさそうです。
でも、自分に適した文字スペースが分かれば、以後は(データ化されたものだったら)自分で文字間の設定を変えればいいわけですしね、、






文字間がせまい




文字間が広い



2012-09-04

福井県



夏休みに、「自分の字がインターネットに出てる」ことを子が知ってしまいました。(要するにこうして時々ブログにアップしていることですが)

以来、字の写真を撮ろうとすると、「それインターネットに出すの?」と言われてしまいます。

「字が苦手な人を励ますためだよ」と言っています。

今日は「福井」の字が面白かったので「ちょっと待った!写真!」と言うと

「え~、これ出すの?!励ましすぎだよ!」と申しています。