ディスレクシア専用英語塾「もじこ塾」のブログです。 ●ディスレクシアとは:知能は普通だが、読み書きが苦手(読み間違いが多い、読むのが遅い、書き間違いが多い、読むと疲れやすい)という脳の特性 ●全体像の把握、物事の関係性・ストーリーの把握、空間把握、ifを考えるシミュレーション能力に長ける ●読み書きの困難は、日本語より英語に出やすい ●適切に対処すれば、読みの問題は表面上は克服される ●10人に1人程度いるというのが通説 ●家族性とされるが、ディスレクシアの表れ方は個人差が大きい もじこ塾は、ディスレクシアはこれからの社会に不可欠な才能、でも日々の学習では普通と違うアプローチが必要、という立場です。

2012-03-07

NHKスペシャル「病の起源」、ほか


「病の起源」
ディスレクシアを人に説明するための最初の1冊として最適。




・読字能力はもともと人間の脳に備わっていなかった

・読字障害の人が持つ特異な能力

(ディスレクシアの建築家と考古学者の例を紹介)

・アメリカのディスレクシア用学校での教え方
(体をつかって字を覚える)

・「読字障害に限らないことですが、私はお子さんが持っている特徴を、たとえそれによって社会生活を送るうえで不利な面があっても、そのまま受け止めてあげて欲しいと思っています。『それでいいよ』と言ってあげられることが、まずそのお子さんを守る第一歩になると思います。」
(大阪医科大学LDセンター若宮英司顧問)


http://www.nhk.or.jp/special/onair/081012.html


このNHKスペシャルに登場する方の自伝がこちら↓
「ディスレクシアな僕の人生」



このなかに登場する、著者小4のときの字が、うちの子の字に本当にそっくりです・・・




この方のお母さんが書かれた本が
藤堂栄子「ディスレクシアでも大丈夫!」



この本の内容と一部重なる、講演録があります。

藤堂さん本人もディスレクシアでしたが、漢字が書けないのは帰国子女だからだと自他共に思い込み、息子さんがディスレクシア診断を受けるまで、自分がディスレクシアだと知らなかったそうです。

これはまさに、私の父とまったく同じパターンです。
父は、69歳までの仕事人生のすべてを海外で過ごして退職した建築家です。
子(父にとっては孫)のディスレクシアのことを色々調べていくなかで、「この特徴ってパパそのものだよ?!」と気がつきました。

父は私が物心ついたときから、日本語がかなりあやしく(長嶋茂雄みたいな感じ)、固有名詞の言い間違いが多かったです。
日本を離れてから長いせいだと思っていました。
でも上の本によると、これはディスレクシアの特徴らしいです。

一方、父は写真、運転、大工仕事、生け花がものすごく上手です。
デジカメを常時持ち歩き、さっと取り出してぱっと撮り、何か話すときはその写真を見せてきます。
どんな角度からでも一発で完璧に駐車することを美学とし、
地図を一度見れば、たいていの場所には何も見ずに行けてしまいます。
実家は、父の大工仕事と美しい生け花で料亭みたいです(笑)

そんな父ですが、本や新聞を読んでいるのを見たことはほとんどありません。